グルメの町リヨン

2014年08月25日

リヨンはローヌ河を通じて地中海に通じています。昔から,南ヨーロッパ,地中海とパリ,フランドル,北ヨーロッパをつなぐ商都として栄えてきました。また,グルメの町としても有名らしく。リヨンとその近郊にはフランスを代表するシェフが活躍するレストランが少なくないそうです(残念ながら,行ったことがないので,よくわかりません)。
食べ物がおいしくて,ビジネスが盛ん... 日本では大阪のような都市ですね。実際,17世紀半ばまでリヨンはパリを凌ぐ経済規模を誇っていたそうです(つまり,フランス最大の商都ということになります)。
とはいえ,一人で手許不如意で,土地勘のないサラリーマンにとって食事はなかなか大変です。一人で知らない町のレストランに飛び込むのには,ちょっとした勇気が要ります。服屋,本屋なら商品を手に取って気に入らなければそのまま店を出ることができますが,料理は注文した料理の見栄えが気に入らないからとか,味が口に合わないからと行って,お金を払わないで店を出る訳にはいきませんからね... (当たり前か)。
というわけで,これまでは大したものは食していませんでした。しかし,グルメの町リヨンなので,今日はレストランに行ってみることにしました。日曜日でしかもまだ早い時間帯(といっても7時頃)だったので,お客さんも少なく,ゆっくり食事することができました。といっても,食べたものは日本とさして変わりません。一番安いコースにはパパの好きな鴨がなかったので,ア・ラ・カルトで注文しました。でも,食費は倹約したいので前菜は取らずに,いきなりメインディッシュを注文しました。鴨のもも肉に油煮です(コンフィ)。こんな感じです。
コンフィ


飲み物も,食事の後は映画に行きたかったので水にしました。周りのお客さんはみんなワインを注文しているのに,パパだけが「飲み物は水!」と言ったら,ボーイさんから「水って,ミネラルウォーターのこと?それとも水道局の水?」と聞かれたので,勇気を出して「水道局の!」と答えました。飲酒・酒気帯び運転についてまだまだ寛容なフランスでは,特に夕食でアルコールをまったく注文しないのは,ちょっとした勇気が要ります。時に,ただの「水道局の水」を注文する時は。
さて,コンフィですが,コンフィが赤ワインベースのソースを絡めてあって,ちょっと味が濃いものの,中々美味でした。
デザートは取らないつもりでしたが,鴨が美味だったのでデザートも頂くことにしました。隣の人が頼んだチョコレート・ムースがあまりに巨大だったので,パパはクレーム・キャラメル,まあプリンにしました。こんな感じです。あまりに美味しかったので,写真を撮るのを忘れる所でした。
クレームキャラメル


店員さんですが,最初は一品しか注文しない,飲み物も水道局の水しか頼まないパパのことを,「なんて客だ!」と思っていたかもしれませんが,美味しそうに食べたせいか,大変フレンドリーに対応してもらいました。やっぱり一番のマナーは,美味しそうに完食することなのは,万国共通なのかもしれません。



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